数年前、服屋の知人が美容師を紹介してくれた。
田舎からはるばる上京し
オモテサンドーのビヨウシツへ伺った。
若いスタッフ曰く
『神技』をもった美容師に切っていただいた髪型は素敵だと思った。
自分も捨てたものではない、と
気持ちが癒されたことに驚いた。
心を動かす程の技術、センスを持ち
人柄もさっぱりしている。
華やかな業界にいながら
地に足がついた様子。
自分に無いところばかり。
素晴らしいと思いながら
沸き立つ嫉妬心が収められず
3回ほど通って嫌になった。
最近、ふとあの時の想いが蘇った。
この機会に、当時辛くて目を背けた想いと向き合ってみた。
羨ましさ、妬む気持ちを味わっていくと
本丸の仄暗い想いが浮き上がってきた。
”他人と比較して自己否定する辛さを解ってもらいたい。”
”解ってもらうためにも、自分と同じ想いをしてもらいたい。”
”同じ思いをしてもらうために、どうにかこの辛く苦い想いを味合わせてやりたい。”
・・嫉妬の裏側に他人の足を引っ張り不幸にさせようとする想いを見つけた。
他人も自分も幸せから遠ざけようとする想い。
そんな想いを持っていたことに背筋がゾーっとした。
そして申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
心の隅でずっと気になっていた想いと
正面から向き合えて良かった。
ごめんなさい
ありがとうございます
愛しています